2021 統合報告書
Timeless Values, Life-Changing Progress
数世紀の歴史を有する研究開発型のグローバルなバイオ医薬品企業として、人々の暮らしを豊かにする医薬品を届けています。タケダは常に「患者さんを中心に考える」という価値観を根幹とし、「1.患者さんに寄り添い(Patient)、2.人々と信頼関係を築き(Trust)、3.社会的評価を向上させ(Reputation)、4. 事業を発展させる(Business)」の順に考えることを日々の行動指針とします。
本報告書では、ステークホルダーの皆様や地域社会にとって最も重要であると考える分野の活動概要を紹介しています。報告期間は2020年4月1日から2021年3月31日までの2020年度を対象としていますが、一部2021年度の内容も含まれます。
 
CEOメッセージ

皆さま、

タケダの統合報告書へようこそ

この報告書では、2020年度の業績概要について、財務面と非財務面に関する報告をまとめています。また、今年創業240周年を迎えるにあたり、私たちが考える長期的な価値創造プロセスと、未来を見据えたさまざまな取り組みを紹介しています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により困難な状況が続く中であっても、世界中の従業員が一丸となり、2020年度を通じて患者さんのニーズに応え続け、逆境に負けない、しなやかな強さ(レジリエンス)を示してくれました。また、シャイアー社の統合も実質的に完了しました。私たちは現在、「1.患者さんに寄り添い(Patient)、2.人々と信頼関係を築き(Trust)、3.社会的評価を向上させ(Reputation)、4.事業を発展させる(Business)」という順に考え実践することを行動指針とするタケダイズムの価値観(誠実:公正、正直、不屈)に基づいた、同じ企業文化と共通の目的を持ったひとつの企業として活動しています。

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社外取締役 取締役会議長からのメッセージ

2014年6月にクリストフ・ウェバー代表取締役社長兼CEOと同じタイミングでタケダの社外取締役に就任して以来、取締役会の活性化に取り組み、異業種ですがグローバル企業の経営者を経験した立場で提言を行ってきました。

現在、タケダの取締役会は議長である私を含めた社外取締役、そしてCEO、CFOをはじめ社内の取締役で構成され、6か国から計16名が参加しています。私のリクエストにより、取締役会は毎回ウェバーCEOの近況レポートから始まり、もし悪いニュースがあれば必ず最優先して報告されるようになっています。また、リモート会議であっても、この多様性あるメンバー全員が発言し、常に活発な議論が行われています。

2017年、シャイアー社の買収が議論された際、直前に取締役会議長に就任した私は、実はその提案に当初反対していました。

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2020年度ハイライト

実質的な売上収益+2.2%の成長率

売上収益: グローバルブランド14製品が牽引し、
2020年度の実質的な売上収益は
2.2%の成長1達成しました。

11の新規候補物質

パイプライン: 11の新規候補物質の開発を進め、
2024年度までに最大15種類の製品を
発売する可能性を有します。

54の国と地域

アクセス: 医薬品アクセスプログラムは、
世界54の国と地域で展開され、これまでに
7万人以上2の患者さんに治療を提供してきました。

41,000社のサプライヤー

提供:医薬品の製造と販売に必要な材料や
サービスのために、世界中の41,000の
サプライヤー
と連携しています。

  1 当社は、国際財務報告基準(IFRS)に基づく経営成績の分析を補完するために、一部の非IFRS指標を使用しています。非IFRS指標の定義、説明および調整については、Appendixをご参照ください。

  2 2019年3月から2020年12月まで

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事業を通じて実現する私たちの存在意義(パーパス)

1781年の創業以来、「患者さんを中心に考え、社会に貢献する」という姿勢を貫いていきました。

240年の長い歴史の中で、私たちを導いてきた誠実:公正・正直・不屈の精神に支えられたタケダの価値観である「タケダイズム」の基盤は、高い倫理観を持ち続けることです。

この価値観のもと、「1.患者さんに寄り添い(Patient)、2.人々と信頼関係を築き(Trust)、3.社会的評価を向上させ(Reputation)、4.事業を発展させる(Business)」を日々の行動指針とし、私たちの存在意義、何をどのように実現させていきたいのか、そしてなぜそれが重要なのかを示す企業理念を形成しています。

タケダの伝統に基づく企業理念は、私たちのパーパス(存在意義)、ビジョン(私たちが目指す未来)、バリュー(価値観)に明確に反映されています。

企業理念の根底には「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」というパーパス(存在意義)があります。私たちはすべてのステークホルダーのために、次の四半期だけではなく10年先まで与える影響を見据え、長期的な価値を創造します。変わらぬ価値を創造するには、変化によってもたらされるチャンスを活かす機動性が必要です。同時に、変化がもたらす脅威から身を守る必要もあります。ヘルスケアへの投資、最先端の科学、技術、情報、社会の変化、そして気候変動がもたらす健康への影響は、今日のビジネス環境に関わる重要な要素です。

 
すべての患者さんのために

タケダでは、患者さんとそのご家族が、将来に希望と期待が持てるように日々努めています。創薬は挑戦の連続ではありますが、やりがいがあり、世界の科学の力とともに、新しいイノベーションの時代を切り開いていきます。私たちは、病気と闘う患者さんの気持ちの強さに心を動かされるからこそ、事業を通じて支援を続けていきます。

タケダが誇る世界最高水準の研究開発部門では、世界中の人たちの人生を一変させるような医薬品やワクチンの開発に注力しています。患者さんを中心に考えるという価値観(バリュー)を根幹とする企業として、患者さんの声が私たちの事業に反映され、イノベーション戦略の原動力となるよう常に取り組んでいます。

グローバルなバイオ医薬品企業として、医薬品アクセスを提供することは、当社のビジネスモデルの一部であると同時に責務でもあります。そこで私たちは、価値に基づく医療を実現するための価格戦略の実行と評価のために、実践的なフレームワークを策定しました。

 
ともに働く仲間のために

タケダでは、従業員一人ひとりの活躍が会社を成功へと導く原動力となっています。そこで働く私たちは、タケダが目指す未来を共有しながら、一人ひとりが自分の可能性を引き出し、お互いの個性を認め合う、公正で多様性に富んだ先進的な組織を築くための取り組みを進めています。

私たちは互いの個性を認め、それを肯定的に受け入れることで、発展し続けてきました。地域社会や患者さんが多様であるように、私たちも多様な人材を確保するように努めています。地域社会や患者さんが多様であるように、私たちも多様な人材を確保するように努めており、また、その能力や可能性、向上心に基づいて成長の機会を平等に得られるべきだと考えています。

DE&Iを反映した組織としても大きく前進しています。しかしながら、ローカル、グローバルに関わらず取り組むべき課題はまだ多くあります。そのため、各ビジネスユニットでは、全社のDE&Iの取り組みを、それぞれのマーケットや事業拠点に調整して実施しています。

 
ともに働く仲間のために

タケダでは、従業員一人ひとりの活躍が会社を成功へと導く原動力となっています。そこで働く私たちは、タケダが目指す未来を共有しながら、一人ひとりが自分の可能性を引き出し、お互いの個性を認め合う、公正で多様性に富んだ先進的な組織を築くための取り組みを進めています。

私たちは互いの個性を認め、それを肯定的に受け入れることで、発展し続けてきました。地域社会や患者さんが多様であるように、私たちも多様な人材を確保するように努めています。地域社会や患者さんが多様であるように、私たちも多様な人材を確保するように努めており、また、その能力や可能性、向上心に基づいて成長の機会を平等に得られるべきだと考えています。

DE&Iを反映した組織としても大きく前進しています。しかしながら、ローカル、グローバルに関わらず取り組むべき課題はまだ多くあります。そのため、各ビジネスユニットでは、全社のDE&Iの取り組みを、それぞれのマーケットや事業拠点に調整して実施しています。

 
財務実績

タケダは、「常に患者さんを中心に考える」という価値観を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品企業です。さらに進化を加速せることにより、患者さん、株主の皆さま、そして社会全体に長期的な価値を提供していきます。シャイアー社の統合が完了し、消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤(免疫疾患)、オンコロジー、ニューロサイエンス(神経精神疾患)の5つの主要ビジネスエリアが成長を牽引し、グローバルな市場機会に対応する地理的拠点を有し、持続的な成功を可能にしています。

世界的な新型コロナウイルス感染症の流行拡大というマクロ経済的背景の中で、タケダの事業は安定性を示し、2021年度のマネジメントガイダンスでは実質的な売上収益成長*の加速を期待します。2021年度は当社のパイプラインの重要な転換期となります。研究開発投資を強化し、革新的なウェーブ1およびウェーブ2パイプラインを推進するとともに、パートナーシップ戦略をさらに推し進めます。また、オンコロジー領域や、データおよびデジタルサイエンスの分野でさらなる能力を構築し、新たな臨床試験を開始していく予定です。中期的にはグローバルブランド14製品およびウェーブ1パイプラインの上市に牽引され、トップラインの成長の勢いが継続する見込みです。

 

脚注:* 2021年度Core営業利益予想に関するIFRSに準拠しない財務指標の定義、説明、調整方法については、Appendixをご参照ください。

 
価値観に基づくガバナンス体制

コーポレートガバナンスの組織体制は、パーパス(存在意義)、ビジョン(私たちが目指す未来)、バリュー(価値観)にしたがい、迅速かつ思慮深い意思決定を実現するよう設計されています。「タケダイズム」とは、まず誠実であることです。それは、公正・正直・不屈の精神であり、「1. 患者さんに寄り添い(Patient)、2. 人々と信頼関係を築き(Trust)、3. 社会的評価を向上させ(Reputation)、4.事業を発展させる(Business)」の順番で考え、これに基づき行動することで実現され、あらゆる事業活動に深く根ざしています。

経営陣は、多様性があり経験が豊富な取締役会とタケダ・エグゼクティブチーム(TET)で構成され、患者さんへの約束を果たすために、私たちを信頼してくださる株主の皆さまに対して責任を有しています。研究開発型のバイオ医薬品企業として、健全で透明性の高いリスク管理を行い、患者さんを中心に考えた意思決定を行いながら、グローバルに事業を展開しています。

タケダは、最高水準のガバナンスを目指しています。取締役会は、様々なバックグラウンドを持つ経験豊富なグローバルリーダー16名で構成されています。タケダ・エグゼクティブチーム(TET)は、性別、年齢、国籍など多様性、そして機能的な専門知識と豊富な経験に基づき、迅速かつ透明性のある意思決定を行います。

 
グローバルで展開する企業の社会的責任(CSR)

タケダのグローバルCSRは、「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する 」ことを目指しています。その実現には、医療従事者が権限を与えられ、不測の緊急事態にも備える保健システムの整備により、質の高い医療が確実に提供されることが必須です。その結果、人々が病気の不安から解放されるといった飛躍的な疾病予防が重要と考えています。

保健システムが改善され、短期的な成果を生み医療アクセス・医療サービスのあるべき姿と現実のギャップがさらに解消すれば、当事者である人々やコミュニティ自らが成長し、日常のニーズを充足させ、緊急時に備えた体制となり、医薬品、ワクチンなどあらゆる医療手段の効果を最大限に高めることができるでしょう。この実現を志して、タケダがグローバルCSRとして実践する社会貢献活動は、確実なパートナーシップと発展に向けた長期的視点に優先順位をおき、世界中のあらゆる人のために持続可能で回復力のある保健システムの構築を支援するために、製品の枠を超えたイノベーションを目指しています。

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